研究内容

同志社大学ハリス理化学研究所の桝太一先生が研究室を紹介してくださる「研究室への扉」のURLです。https://www.youtube.com/watch?v=BWOyY_X29RYとても聞き上手でいらして、いつの間にか緊張せずに楽しく会話をしていました。

詳細(以下)は、順次更新して作っています。

成体脳を移動する新生ニューロン

傷害部へ移動する新生ニューロン

傷害部へ移動する新生ニューロンとオリゴデンドロサイト前駆細胞の動的相互作用

(Dynamic interactions with neuroblasts promote oligodendrocyte progenitor migration to injured cortex. Sobu et al, iScience 29, 117318, 2026)

生後脳の脳室下帯では、新生ニューロンとともに、オリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)も産生されます。脳が傷害を受けると、これらの細胞は傷害部へ移動し、組織の修復や機能回復に寄与することが知られています。 本研究では、OPCが傷害部に向かって長い距離を移動するメカニズムの解析を行いました。その結果、OPCは新生ニューロンと接触することでより速く傷害部へ移動することを明らかにしました。反対に、新生ニューロンはOPCとの接触により影響されませんでした。このことから、OPCは高い移動能力を持つ新生ニューロンと共に移動することで長距離移動を効率化しているという新たな可能性が示されました。さらに本研究では、この細胞間接触を支える接着結合についても解析しました。これまで、新生ニューロン間には非連続的で小さな接着結合が存在することが電子顕微鏡観察により報告されていましたが、生きた細胞でその動きを捉えることは困難でした。本研究では、PLEKHA7(PHA7)-EGFP発現マウスを用いて接着結合を可視化し、移動する細胞をライブイメージングで観察しました。細胞間の接触領域の一部分だけに形成された接着結合は、細胞の動きに伴って移動と形成・消失を繰り返す、時空間的に変化に富んだものであることを明らかにしました。この特徴的な接着構造の更なる解析は、生後の脳内で見られる新生細胞の集団移動メカニズムの理解につながると考えています。 本研究は、傷害を受けた脳において、異なる種類の新生細胞が連携しながら移動する仕組みを明らかにしたもので、脳が本来備えている再生能力を引き出す新たな方法の開発につながることが期待されます。(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589004226026969#fig2)